ダイエットを始めるとそれ以前に比べて「空腹」が気になるようになります。けれどもそこで間食をしたり、食べる量を増やしたりしては摂取カロリーが増加してしまうのでダイエットが失敗する可能性を高めてしまうことになります。
だからといって”我慢”したところで、それがストレスとなって「ドカ食い」に繋がることになりかねません。
このように「ダイエット」をすると必ず「空腹」が問題となり、その「空腹」をどう乗り越えるかがダイエット成功のカギになるといえるでしょう。
では、「食べても太りにくい時間帯」というのがあったらどうでしょうか?
これは人の「体内時計」と「ビーマルワン(BMAL1)」が関係しており、食べる時間帯によっては”脂肪になりにくい時間”というのが存在するのです。
ですので、この部分の理解を深めることが「食生活の改善」や「間食」を取り入れる事に繋がり、ストレスによる「ドカ食い」を防いでくれるのです。
■ビーマルワン(BMAL1)ってなに!?
ダイエットの経験がある人であれば「ビーマルワン(BMAL1)」について聞いたことがあるかもしれません。人には”体内時計”があり、その時計遺伝子の中で最も「肥満」と関係性が深いのが「ビーマルワン」となります。
ビーマルワン(BMAL1)…体内の生活リズムを整え脂肪細胞を作る酵素を増やす機能
ビーマルワンは体内の生活リズムを調整する働きがあり、<夜は睡眠・朝は起床>といった具合で私たちの生活に変化を与えています。その他にも「体内に脂肪を溜め込む働き」があることから別名「脂肪遺伝子」とも呼ばれています。
このビーマルワンが活発に働く時間帯が『太りやすい時間』となるので、食事をする際はその時間帯からずらして食事することをオススメします。
出典: http://all-about-diet.com/bmal1/
この図は「ビーマルワンの量」についてのグラフになります。
これを見るとビーマルワンのピークは夜22時~深夜2時となり、少ない時間帯は昼の3時であることが分かります。つまり、「夜遅くに食事をすると太りやすく昼の3時に食事をすると太りにくい」ということです。
よく「夜遅くに食べたら太るよ!」なんていいますが、これは夜中にビーマルワンの量が一番多いからなのです。
■食事で気を付けること
このビーマルワンを理解した上で食生活をどのように改善していけばいいのでしょうか?
【間食は昼の3時にすべき】
ダイエットをしているとどうしても「空腹」が気になります。そこで空腹に負けて食べてしまうと太る原因となってしまい、逆に我慢しても「ストレス」となってしまいます。ですが、”15時”という時間帯であればビーマルワンの量が一番少ないので脂肪になりにくいです。
つまり、この時間帯に「間食」や「おやつ」を食べる事で「空腹」を防ぐことができるし、太りにくいということになるのです。
よく『3時のおやつ』といいますが、これはビーマルワンの特徴から考察しても間違った考え方ではないといえるのではないでしょうか。
【夕食は寝る2時間前がいい】
食後は血糖値が上がった状態なので、食べてすぐ寝る事は太る原因となります。そして血糖値が下がるのには約2時間かかり、ビーマルワンのピークは夜22時となります。これらを踏まえて考えると、夕食の時間というのは夜20時までに済ませるのが好ましいといえるでしょう。
【夕食は脂肪分を控える】
夜は昼に比べるとビーマルワンの量が多いので同じ食事内容でも太りやすくなります。しかし、仕事や家事が忙しい40代であれば夕食を夜22時前に食べる事が難しくなってしまいます。ですので、夕食が遅くなる場合は「糖質制限」したり、糖質を少なくして野菜や大豆製品を多く摂取するようにするのがいいでしょう。
ただ、「夕食の時間」や「糖質」を意識しすぎて、それがストレスとなっては意味が無いので『無理をしない範囲』での制限をするようにしましょう。
■最後に
40代になれば「基礎代謝」や「女性ホルモン」が著しく減少することから自然と「太りやすく痩せにくい体」になってしまうので、40代の人がダイエットをするのであれば特に「ビーマルワン(BMAL1)」について理解していなければなりません。
何故なら、この部分を理解していないと「努力しても痩せない」「食事量を減らしたのに太ってしまう」なんてことに悩んでしまうからです。
それに、ダイエットでは「空腹」を防ぐことも大切ですが、仮に「空腹」が起きてしまった時にも対応できるようになります。
このように、40代がダイエットで失敗しない為には「太りにくい時間帯」を上手く利用することが効果的になります。
ダイエットが「我慢比べ」とならない為にも前述した部分の理解を深める必要があるのです。
あなたも普段の食事時間を意識してダイエットに取り組んでみて下さい。