40代ダイエット方法

ウソ!?脂肪燃焼の効果を高める為に「心拍数」を管理する

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ダイエットについて調べた事がある人であれば、「脂肪燃焼の効果を高める為に”心拍数”を管理することが大切」と聞いたことがあるかもしれません。その中で、よく言われるのが「有酸素運動を行って効果を感じることが出来ない人は”心拍数”を管理してないから!」とか「”心拍数”を管理しなければ痩せない!」といったことです。

 

しかし、これは”正しい方法”とはいえません。

 

何故なら、ダイエットには「”心拍数”の管理」よりも重要となるものがあるからです。

 

では、それは一体何でしょうか!?

 

■ダイエットで「心拍数の管理が大事」と言われる理由は?

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ダイエットの際に運動を取り組む人は多いです。ですが、「運動」といってもジョギングやランニング、筋トレ、水泳…といった様々な選択肢があるので、「いったい何をやればいいのか?」と疑問に思う人もいるのではないでしょうか?

 

そこで、ダイエット方法について調べた経験がある人であれば「ダイエットには筋トレや短距離ダッシュのような無酸素運動は”非効率”だから有酸素運動をした方がいい!そして有酸素運動では”心拍数”を管理しなさい!」という情報やサイトを見たことがあるかもしれません。

 

ですが、実はこの考え方は間違っているのです。

 

では一体なにが間違っているのでしょか???

 

その理由を説明する前に、まず「ダイエットで”心拍数”の管理が大事」と言われる理由を見ていきましょう。

 

私たちが運動して消費されるエネルギーは「脂肪」と「炭水化物」の2種類があります。このうちダイエットでは「脂肪」を使うことで”痩せる”ことを目的としていますが、運動方法によっては「炭水化物」が使われることになります。

 

ですが、体についた「脂肪」を減らすことを目的としているのに、「炭水化物」が使われてしまっては痩せる効果を実感できないですよね?

 

しかし、こう言われたらどうでしょうか。

 

「あなたの運動は『脂肪』を使っているのではなく『炭水化物』を使っている可能性がありますよ?」

 

・・・

 

そんなこといわれたら確かに不安になりますよね?

 

だって自分が痩せる為にやっていた運動なのに、それが”間違った方法”である可能性があるなんて信じたくもないですから。

 

そこで、「その運動が『脂肪』を使うのか『炭水化物』を使うのかを把握する為にも”心拍数”を管理して下さい」

 

というのが「ダイエットで”心拍数”の管理が大事」と言われる理由となります。

 

では、もう少し具体的にみてみましょう。

 

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 出典:Sports Med (2007) 37, 332-336, Sports Med (2008) 38, 213-238

 

こちらの図は、運動強度による脂肪と炭水化物の利用率になります。

 

この図を見ると、運動負荷を高めるにつれて「炭水化物」が使われて、運動負荷を低めると「脂肪」が使われている事が分かります。しかし、エネルギー消費量としては運動強度に比例していくので運動強度が高いほどエネルギー消費も多くなります。それに、運動時間が長いほどエネルギー消費量も多くなります。

 

上の図を見ても、運動強度が70%のところになると傾きが急激になってくることから、運動時間を同じとした場合運動強度を60%~70%に設定することが「脂肪燃焼に効果的」となることがいえるのです。

 

ただし、運動強度は個人の体力面によって左右される側面があるので、長い時間運動から離れていた人と普段から運動している人では同じ運動をしても効果が変わってきます。

 

だから、自分に適した「運動強度」を把握する為にも”心拍数”を管理することが重要となり、心拍数を管理することによって効率よく脂肪燃焼することができる、ということになるのです。

 

この部分だけ聞くと「ダイエットで”心拍数”を管理した方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、それが必ずしも正しい方法とはいえないのです。

 

では、次にダイエットで心拍数が重要でない理由を見ていきましょう。

 

■ダイエットで”心拍数”が重要でない理由

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ダイエットで”心拍数”を管理することが重要でない理由は2つあります。

 

1.痩せる為にはカロリーバランスが重要

2.心拍数よりも消費カロリーに意識すべき

 

この2つが大きな理由になります。では、それぞれをみてきましょう。

 

<痩せる為にはカロリーバランスが重要>

2010年オーストラリアでのマウス実験によって検証された結果によると、運動の際に「脂肪」と「炭水化物」のどちらを使ったとしても、その後の食事によって使われた栄養が補われることが分かったのです。

 

つまり、「運動強度を高めて炭水化物を使ったとしても食事によって炭水化物が補われ、運動強度を低くしても脂肪を使ったとしても食事によって脂肪が補われる」ということです。

 

ですので、”心拍数”管理することに重点を置くよりも「運動時間」や「運動強度」を管理して”消費カロリー”について重点を置いた方が効率的だということになります。

 

<心拍数よりも消費カロリーに意識すべき>

心拍数を管理して運動することになると、人によっては負担の軽い運動だけになってしまいます。その分、運動時間を延ばすことによって消費カロリーを高めるならばそれでも問題ありませんが、運動時間を管理せずに心拍数だけを管理するならそれは見直すべきでしょう。

 

なぜなら、その場合であれば「運動強度を上げた方が消費カロリーは高くなるから」です。

 

ただ、運動強度を上げると消費カロリーは高くなるが、その分カラダへの負担が掛るので長時間続けることができなくなります。となると、「運動強度を低くして長時間続ける場合」と「運動強度を上げて短時間にする場合」のどちらが消費カロリーを高めることができるのでしょうか?

 

これは、運動時間や運動強度にもよりますが、やはり効果的なのはどちらも取り入れることがベストな選択となります。例えば、筋トレや短距離ダッシュといった無酸素運動に加えてランニングや水泳といった有酸素運動を取り入れる、という形です。

 

それに、運動強度が高く「炭水化物」を使うからといってそれが痩せないことには繋がらないのです。というのも、運動強度が高い無酸素運動などによって筋肉量をあげることが基礎代謝を高めることに繋がり、結果的に”太りにくいカラダ”を作ることに繋がるからです。

 

短期的にみれば有酸素運動のような「脂肪燃焼」に働きかける運動の方が痩せるかもしれませんが、長期的に”太りにくいカラダ”を作った方がダイエットとしては効果的といえるでしょう。

 

ですので、”心拍数”を管理することよりも消費カロリーについて考える方が効率的かつ効果的になるのです。

 

■痩せる為にはどうすればいいの?

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人が痩せる為には「摂取カロリー<消費カロリー」を成立させなければいけません。なので、心拍数を管理したところで摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまえば太ってしまうし、逆に心拍数を管理しなくても摂取カロリーが消費カロリーを下回れば痩せることになるのです。

 

つまり、ダイエットでは”心拍数”よりももっと重要な部分について管理する方がよっぽど効率的であり効果的になるということです。

 

結局ダイエットで効果を実感できる人とできない人の違いは、目先の情報や効果に振り回されているか、いないか、部分にあると思います。今回の内容であれば、「”心拍数”の管理はやっぱした方がいいの?」「で、なにをすれば一番痩せるの?」といった疑問になります。ある程度の方向性は出したにも関わらず、このような疑問を抱いている人は少なからず存在します。

 

そのような人は、いつまで経っても同じことの繰り返しなので痩せることが出来ないでしょう。何故なら、本質的な部分を理解すると同時に、行動に移さなければ意味が無いからです。

 

その”行動”をすることで、自分が思っていた効果や期待外れを実感することができるのであり、そこがあなたのスタート地点になるのです。そのあと継続的に改善していくことで、「理想の自分」「理想の体型」を手に入れることができるのです。

 

あなたの努力をけっして無駄なものにしない為にも”行動”することをやめないでください。

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