ダイエット失敗する理由

40代のダイエットとアルコールの付き合い方

40代は、アルコールに関して自分の好みも適量もわかっていますし、どの料理にどんなお酒が合うかなどの知識も身についているので、アルコールと上手につき合える年代と言えます。

 

けれどもアルコールはダイエットの大敵となります。

 

上手につき合わなければ1日の努力がその日の晩酌で帳消しになってしまう恐れもあるお酒。

 

しかし、なかなか禁酒まで踏み切れない人でも、お酒の性質を知った上でダイエットに取り組む事ができれば影響を最小限にとどめることができるのです。

 

反対にお酒をセーブすることで溜まる「ストレス」を考えたらその方が体に悪影響かもしれません。

 

どちらが正しいかは人それぞれ違ってくるので一概には言えませんが、お酒の性質や与える影響を把握するのとしないのでは大きく異なるので、まずはお酒についての理解を深めていきましょう。

 

 

■お酒とダイエットでよく耳にする「エンプティカロリー」とは?

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アルコールで太るか太らないかの議論になると必ず登場するのが「エンプティ(=からっぽの)カロリー」という言葉です。

 

本来「empty calorie」は、「たいした栄養もないのにカロリーだけはある」という意味で使われ、ジャンクフードや菓子類のカロリーを指しています。

 

アルコールにはめぼしい栄養素は何も含まれていませんがカロリーだけはそこそこあるので、アルコールのカロリーもエンプティカロリーとなるのです。

 

しかしネットで検索してみると、「アルコールのカロリーはすぐに燃焼して体に定着しないからアルコール自体では太らない」との主張があり、そのことからアルコールの「エンプティカロリー」を「すぐに消費されてしまう体に残らないカロリー」と捉えた解釈が見受けられます。

 

たしかにお酒を飲むと顔がほてったりトイレが近くなったりすることからもわかるように、アルコールは体内に入ると比較的早いうちに熱に変換されたり体外に排出されたりして、体に蓄積することはほとんどありません。

 

アルコールには消化が必要なく、飲むといきなり胃や小腸から吸収されることもあり、一緒に摂取した他の食物より優先的に分解・消費されるのです。

 

けれどもこれは裏を返せば、アルコールが分解・消費されている間、他のものの分解・消費はストップしているということになります。

 

つまり、肝臓がせっせとアルコールを分解している間、放置された他の食物の糖分や脂質は脂肪として体に蓄積している、ということです。

 

「アルコール自体では太らない」という考え方こそありますが、厳密にいえば中性脂肪が肝臓で合成されて、脂肪肝が誘発されることによる影響があるので「アルコールで太る」という結論になります。

 

加えて「アルコール摂取中に口にした飲食物はどんどん脂肪になる」という認識を持つ事がダイエット中では大切になってくるでしょう。

 

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■同じアルコールでも蒸留酒の方が太らない?

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アルコール飲料は製法によっていくつかの種類にわけられます。

 

【醸造酒】

果実や穀物を発酵させて作るアルコールです。米から作られる日本酒、麦から作られるビール、ブドウから作られるワインの3つが三大醸造酒と呼ばれています。

 

【蒸留酒】

醸造酒にもうひと手間かけてアルコール度数を上げたものが蒸留酒です。ジン・ウォッカ・テキーラ・ラムを4大蒸留酒(=4大スピリッツ)と呼びます。

 

【混成酒】

醸造酒や蒸留酒に、香料、糖分、薬草、果実などを加えて別物として再製したアルコールを混成酒と言います。梅酒、みりん、リキュールなどがこれに当たります。

 

この中でも一般的に混成酒は「糖分」が付加されている分、カロリーが高めといわれています。

 

一方で、蒸留酒は糖質を含まないので醸造酒よりも太りにくいとされていますが、これは飲み方に左右されるでしょう。

 

蒸留酒のカロリーがアルコールのカロリーだけなのに対して、ビールや日本酒などの醸造酒には原料である麦や米のカロリーが含まれているため、総カロリーは蒸留酒より高くなっています。

 

しかも醸造酒は蒸留酒よりアルコール度が低いのでたくさん飲めてしまうことを考えれば、そのぶん太る可能性は否定できないものとなるのです。

 

たとえばウイスキーはシングル(約30ml)でおよそ70キロカロリーですが、同じ量のビールはおよそ40キロカロリーです。

 

だったらウイスキーの方が高カロリーかと言えば、ビールを30mlで満足できる人はあまりいないでしょうから、1缶350ml飲んだとすれば、銘柄にもよりますが150キロカロリーくらいにはなってしまいます。

 

このように違う種類のアルコールのカロリーは同分量で比較してもあまり意味を持たないので、通常の摂取量で比較するようにすべきなのです。

 

さらにアルコールのカロリーは割り方でもまったく変わってきます。

 

せっかく糖質ゼロの焼酎を選んでも、清涼飲料水で割ったりシロップを使ったカクテルにしたりすれば、糖質を含む同じ量の日本酒よりも当然摂取カロリーは上がります。

 

つまり、「太らない飲み方」を考えると、お酒の種類だけでなく、何で割るか、何をつまみに食べるか、どのくらいのペースでどのくらいの量を飲むか、といったことまで考えなければならないので、そうなると「お酒を楽しむ」という本来の趣旨から遠ざかってしまうでしょう。

 

それでは、お酒だけでなく食べ物すら食べれなくなってしまうので、お酒を飲む場合のルールを作るなどして上手く対応して下さい。

 

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■ダイエットとお酒のルール作り

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ダイエットしているからといってお酒の席を断るわけにはいかないと思います。

 

社会人であれば“付き合い”でお酒を飲む事もあり、「お酒を飲んでいる時が至福のひととき」なんて感じる人も多いでしょう。

 

そのような人は、まず最初に飲む量を決め、カロリーや帰る時間をざっくり計算しておきましょう。

 

これは、飲んで理性が揺らぐ前にこの覚悟をしておくことで、節度ある飲み方が実現しやすくなるからです。

 

それにダイエット中はできるだけ早い時間に飲み始め、早い時間に切り上げる事で、「寝る直前の飲食が肥満につながる」というのを避ける事ができるのです。

 

つまみは焼きナスなどの焼き野菜、冷ややっこなどの豆腐類、枝豆、キムチ、刺身、など栄養があって低カロリーなものが好ましいでしょう。

 

しかしながら、「たくさん飲みたい」とか「ダイエット中だから…」と言って何も食べずにアルコールだけを摂取すると、かえって肝臓に負担が掛ってしまうので適度に胃に食べ物を入れるようにして下さい。

 

ただ、アルコールは食欲を増進させますから、こってりした揚げ物やシメのラーメンなどほしくなりますが、ダイエットが成功するまでは我慢も必要です。

 

アルコールの血中濃度を下げ、胃腸へのダメージをやわらげる為にも、飲んでいる間もできるだけ水分を摂るようにしましょう。

 

そして何より年齢を考えて連日の飲酒は避け、週2日以上の休肝日を設けるなど工夫しながらお酒を取り入れて下さい。

 

他にも注意点はありますが、ダイエットを成功させたいのであればそれなりの工夫や我慢、努力が必要になる事を忘れてはいけません。

 

特に40代になると体が変化しているので、若い頃と比べて“痩せにくいカラダ”になっているので、少しの気の緩みが大きな反動となって自分に返ってくるのです。

 

「ダイエット中はお酒を飲んでは絶対にダメ!」ということではないので、お酒の性質や特徴を理解した上で飲むようにして下さい。

 

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