10代や20代では「脂肪」と無縁だった人が40代になった途端に「ぽっこりお腹」になってしまった、という話はよく聞きます。昔は運動部で腹筋もバキバキだったのに今ではその面影もなくなってしまった、なんて話もよくあります。
若い頃であれば、学校や部活動で運動する機会が生活の一部としてあったのに社会人になるとその機会が無くなってしまいます。ですので、営業やデスクワークの方であれば運動する機会がどんどん減ってしまうので意識的に運動しなければすぐに太ってしまうことになります。
それだけではなく、年齢を重ねると「太りやすく痩せにくい体質」になります。これは老化によるカラダの変化が原因としてありますが、40代になると基礎代謝の低下やホルモンバランスの乱れから急激に太りやすくなってしまうのです。
そこで、30代まで体重や体型をキープできてた人でも40代になった途端お腹が出始めたり、全身に脂肪がついたりしてしまうのです。毎年の健康診断で体重増加やお腹周りの拡大にビクビクしない為にも今日からダイエットを始めてみませんか?
■皮下脂肪と内臓脂肪の違いとは?
脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類あります。皮下脂肪とは、その名の通り皮膚の下にある脂肪のことで内臓脂肪以外の脂肪を指します。内臓脂肪とは、内臓の周りにつく脂肪で体内につくので掴むことができません。
その特徴としては、皮下脂肪は女性につきやすい傾向にあり内臓脂肪は男性につきやすい傾向にあります。皮下脂肪であれば視覚として確認することができますが、内臓脂肪は視覚として確認できないので見た目の変化もあらわれにくいです。そのため見た目は痩せているのにもかかわらず内臓脂肪がついていることから「隠れ肥満」となる人もたくさんいるのです。
そして40代の中年男性に多いのが「ぽっこりお腹」です。お腹が出ているのに脂肪を掴むことができないのは皮下脂肪でなく、内臓脂肪がついているからなのです。内臓脂肪は皮下脂肪と比較すると落ちやすい傾向にありますが、病気のリスクも高いです。ですので、放っておくと生活習慣病のリスクも高まるので早期対策が必要となります。
■ぽっこりお腹を解消するには?
ぽっこりお腹の原因は内臓脂肪にあります。ですので、内臓脂肪を落とすことでぽっこり出たお腹を改善することができますが、具体的にどうすればいいのでしょうか?
その前にまず「痩せる原理」を理解する必要があります。
人が痩せるには消費カロリーが摂取カロリーを上回らなければなりません。つまり、「摂取カロリー<消費カロリー」ということです。逆にこれができなければ痩せることはできない、ということになります。
この部分を理解したところで次に取りかかる内容としては、”生活習慣の改善”になります。すなわち、食事と運動の改善になります。食事ではカロリーバランスの見直しや食べる順番や時間について見直すことになり、運動では有酸素運動と無酸素運動を取り入れることになります。ただ、一度にすべてを改善しようと思っても”中途半端”になってしまうので、まずは一つに絞るようにして下さい。
短期的に痩せたい場合であれば、多少の無理も必要となりますが、それでは辞めた途端にリバウンドになる恐れがあります。なぜなら、無理をすることで短期的に痩せているので、その”無理”がなくなった途端に反動がくるからです。
例えば、食事制限をしている人であれば我慢をするでしょう。ダイエット中であれば甘いものや揚げ物を控えていますが、ダイエットを辞めた途端に食べ始めることになります。そうなると、これまで我慢していたぶん甘いものや揚げ物が美味しく感じるのでダイエット前より食べることになってしまいます。そうなると、元の体重に戻るだけでなく更に太ってしまいます。
ですので、ダイエットは短期的なものとして捉えるのではなく長期的なものとして捉える必要があるのです。
■継続することを第一に考える
ぽっこりお腹を解消する為にはこれまでの生活習慣を見直す必要があります。ですが、その際に意識しなければいけないのが「継続できるか」という点についてです。多くの人は、”効率”や”効果”を追い求めてしまうあまり「継続」という部分を疎かにしがちになります。
しかし、いくら痩せる方法があったとしても続けることができなければ意味がありません。サプリもそうですが、一定期間続けることができて初めて効果を実感することができるのです。日々の食事や生活習慣によって私たちのカラダがつくられているので、その”日々の生活”を改善しないことには変わっていきません。今のカラダも長い年月によって作られているので、改善するにも同じ年月を要すると考えて下さい。
実際には効果がでるのはもう少し早くなりますが、ダイエットはそのくらいの覚悟や心に余裕をもって取り組む必要があるのです。太りやすく痩せにくいとされる40代であれば尚更こうした意識を持つことが必要となるでしょう。ダイエットに失敗する人は大抵こうした考え方を持つことができていないので、短期間で結果がでないとすぐにダイエットを諦めてしまうのです。
ですので「これらの考え方ができなければダイエットに成功することができない」といっても過言ではないのかもしれません。