ダイエットを決意してもいつの間にか辞めている人はたくさんいます。案外その原因は「太りやすい環境下」に身を置いていることにあるのかもしれません。「肥満」というのは遺伝の影響もありますが、実はその「家庭環境」が原因となって太っている場合も多いのです。
つまり、両親が太っている場合は自然と高カロリーを摂取する機会が多いので「太りやすい」ということです。
「肥満」と「遺伝」の環境についてはまだ明確になっていない部分が多いのですが、一般的に「遺伝で太るのは全体の3割程度」ともいわれており、残りの7割については環境要因とされているのです。
ですので、「環境」を変えることが「痩せる」ことに繋がる可能性も十分あるといえるのです。
■ダイエットが続かないのは「やる気」の問題ではない
「ダイエットが続かない人」というのは「生活習慣を変えることが出来ない人」が多いです。ダイエットで何かを取り入れたとしても、それを続けることができずに元の生活に戻ってしまうことで「ダイエットが失敗」に終わってしまいます。そうなると周りや多くの人はダイエットに失敗した原因として「意思が弱い」という結論に達してしまいます。
しかし、そこを失敗した原因とするならダイエットの成功要素は「根性論」になってしまい、ダイエットを成功するには「気合い」や「やる気」に依存するという結論と同じです。
確かに「気合い」や「やる気」がダイエット成功に関わることもありますが、ダイエットが続かない根本的な原因はそこではないのです。
■生活習慣を変えることが大切
ダイエットが続かない原因というのは、単なる根性論ではなく人間に備わっている「ホメオスタシス(恒常性)」という機能も影響しているのです。
ホメオスタシスとは、外的・内的要因に左右されずに一定を保とうとする性質のことです。一定に保つことでエネルギーを最小に抑えることができるので、人間にはこの機能が備わっています。例えば、体温や水分量・血圧…など
ですので、人間に備わっている「ホメオスタシス」という機能が「生活習慣を変えない」ように制御しているのであり、この性質を理解しなければダイエットを繰り返しても同じ結果になってしまう可能性があります。
たとえば、「ダイエットで”運動”が続かない人」はこれまでの生活で「”運動”が習慣となっていなかった」ということです。このとき「運動が無い生活」が通常なので、ホメオスタシスの性質から脳はそれを保とうとするのです。しかし、普段の生活に少しずつ「運動」を取り入れることによって「運動が無い生活」から「運動が有る生活」に変化するようになってきます。そうなることで、逆に「運動することが習慣」となり、脳は「運動する習慣」を保とうとするのです。
そうなれば、運動することによって消費カロリーがあがるので自然と痩せてくのです。
■まずは「手軽さ」を重視しよう
ダイエットが続かない原因には人間に備わっている「ホメオスタシス(恒常性)」があることが分かりました。大きく変化をしようとすると脳から一定に保つように制御がかかってしまい、続けることを妨げてしまうので少しずつ変化を与えることが重要になってきます。
その「少しの変化」という部分が「手軽さ」ということになります。
ダイエットで新しいことを取り入れる際に「手間」や「負担」となっては、脳にストレスがかかってしまいます。そうなると、これまでの生活に戻るように制御がかかってしまうので、ダイエット方法としては「手軽さ」や「簡単」なことから始めることがいいです。
例えば、食事改善をするなら「カロリー計算」や「食事日記」から始めて、運動を改善するなら「一日5分」や「週1回」から始めるべきです。
ダイエットを始める際は、あなたが「手間」や「負担」と感じない程度から始めることが重要で、それを習慣することができた段階で負荷を上げることが望ましいです。
「効果」や「効率」を求め過ぎて始めから目標を高く設定するのではなく、先ずは「続けること」を優先して下さい。
ダイエットはそこから始まるのです。